数回前のエントリー「キーボードの配置」で 安岡孝一氏からコメントを頂きました。
http://blogs.wankuma.com/ognac/archive/2010/06/08/189868.aspx
著書「キーボード配列 QWERTYの謎」の紹介があり、興味があり、早速読みました。
歴史的背景や、ASCII/JISの記号類の配置の差にまつわるメーカーの思惑など実に面白いです。
(氏が高名な方とは知らず、失礼しました。)
「QWERTYの配置は、使用頻度と打鍵アームが絡む事の回避の結果」はガセネタだという話は、都市伝説の発生メカニズムみたいな趣でした。
この説は、高名な方も主張しておられるとのこと。根拠を確認しないで、不確かな情報を受け流すのは、有名・無名に拘わらず、犯しがちな事ですね。他山の石です。
アームで打刻する機構が生まれる以前に配置はあらかた決まっていたようです。なのて、上記の説は前提が崩れています。
巷の雑学本や雑学番組も眉唾ものな項目が多いのは、以前から気になっている所でした。
諸説が幾つかあるのに、故意かどうかは知りませんが、信頼度の低そうな説を取り上げていることもあり、校正機構が働いていないように思うのです。
娯楽本、娯楽番組だから、構わないのかもしれませんが。
自分で確認しないで、「本に書いてあったから」「テレビで言っていたから」と信じる風潮は、昔からあります。
研究者でなければ、自分で確認するにも限度があります。
手書きより活字を信頼する気持ちも否定し難いです。
うーん。結局、自分が納得するかどうかなんでしょうかね。
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