京都には、上加茂神社と下鴨神社があります。
葵祭で有名な賀茂祭は賀茂神社両社の祭事です。
なのに、社名は 「加茂」と「鴨」で異なる字を用います。
対称美の眼でみると、不安定でなりません。なぜ字が異なるのか、明解は見つけられませんでした。
側を流れる川の上流が加茂川と呼ばれ、下流が鴨川と呼ばれていたので、その習いで「上加茂」「下鴨」になったとも言われています。
旧国名に、下総、上総、上野、下野など、上下が付くものや、越前、越中、越後など前後が付くものがあります。
当初は、分かれていなかったが、行政上分離したほうが利便性が高まるとして分離したらしいです。
京都に近い方を「上」「前」にしたのは解りますが、前後と上下の使い分けが不明です。
「丹後」はありますが、「丹前」はありません。丹波を但馬と丹後に分離したとも言いますが、前後にしなかった理由はなんでしょうね。
同例。陸前、陸中があるが陸後がなく、陸奥があります。
でも、陸前、陸中等は、律令制の国でなく、明治時代に定義した旧国名なので、何故感があります。
不思議がっていたら、面白い頁をがありました。
http://www.mars.dti.ne.jp/~opaku/hakken/06/ore28.html
前後国は、漢読で、下総、上総、上野、下野はかずさ、しもうさ、こうずけ、しもつけ、と和読みであるところから、分離した権力者は別だったのでは?
というものです。
ネーミングルールの適用は、開発現場では問題になりますが、地名などのネーミングルールって不思議。
昨今の複数地名の合体地名は、同意しかねますが、年数を経ると馴染んでくるのでしょうね。
紀尾井町や東京都大田区 は合成地名ですが、合成感は薄いですね。
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