2010/04/05

加茂・鴨

京都には、上加茂神社と下鴨神社があります。


葵祭で有名な賀茂祭は賀茂神社両社の祭事です。

なのに、社名は 「加茂」と「鴨」で異なる字を用います。

対称美の眼でみると、不安定でなりません。なぜ字が異なるのか、明解は見つけられませんでした。

側を流れる川の上流が加茂川と呼ばれ、下流が鴨川と呼ばれていたので、その習いで「上加茂」「下鴨」になったとも言われています。



旧国名に、下総、上総、上野、下野など、上下が付くものや、越前、越中、越後など前後が付くものがあります。

当初は、分かれていなかったが、行政上分離したほうが利便性が高まるとして分離したらしいです。

京都に近い方を「上」「前」にしたのは解りますが、前後と上下の使い分けが不明です。

「丹後」はありますが、「丹前」はありません。丹波を但馬と丹後に分離したとも言いますが、前後にしなかった理由はなんでしょうね。

同例。陸前、陸中があるが陸後がなく、陸奥があります。

でも、陸前、陸中等は、律令制の国でなく、明治時代に定義した旧国名なので、何故感があります。



不思議がっていたら、面白い頁をがありました。

http://www.mars.dti.ne.jp/~opaku/hakken/06/ore28.html

前後国は、漢読で、下総、上総、上野、下野はかずさ、しもうさ、こうずけ、しもつけ、と和読みであるところから、分離した権力者は別だったのでは?

というものです。

ネーミングルールの適用は、開発現場では問題になりますが、地名などのネーミングルールって不思議。

昨今の複数地名の合体地名は、同意しかねますが、年数を経ると馴染んでくるのでしょうね。

紀尾井町や東京都大田区 は合成地名ですが、合成感は薄いですね。

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