2010/04/26

偽タバコとバールのようなもの

2007年の漢字は「偽」でした。食品偽装や耐震偽装の話でも、ありません。


「偽 + 固有名詞」は固有名詞の偽物を表すのが自然だと思うのです。

偽札は、お札の偽造です。偽称 ,偽善 ,偽悪などもそうです。

某国が行使していると報道されている、偽タバコ、偽ドル札。 この「偽タバコ」が引っかかります。

海賊版CDは偽CDとは言いません。偽メーカー品は、偽ブランド品と言います。

偽タバコはタバコの偽物(タバコの葉以外の植物で作ったタバコのようなモノ)でなく、「マイルドセブン」というブランドタバコの偽物を作っているんですよね。

矛盾のない言い回しは不可能なので、目くじら立てるほどでも無いのですが、なんか引っかかります。

偽タバコよりも「偽マイルドセブン」と表現するほうが自然と思います。固有商品名が入るのがマズイのかな。



強盗のニュースなどで、「バールのようなモノでこじ開けた」と読み上げていますが。バールのようなモノは、「バールでは無い」と断言した事になりませんかね。

この話題は、清水義範氏が小説に書いてます。http://homepage1.nifty.com/eien/list/bun_06.htm

ても、「バールのようなモノ」以外の言い回しって、思いつかない。目撃者がいないと、「バール状のモノで」と断言できないし....

バールという名詞を使わず、「何かでこじ開けて」でよいと思う。

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